派遣社員に面接はない!顔合わせ(職場見学)の流れや対策、良い質問&悪い質問を解説!

「派遣で働きたいと考えているけれど、採用までのプロセスはどのようになっているんだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、派遣先と派遣社員との間で面接を行うことは違法となっているため、面接は実施されません。しかし、実際には「顔合わせ」と呼ばれる面談が実施される場合が多いです。

派遣先と派遣社員との間で面接を行うことはなぜ違法とされるのか?
顔合わせとは?どのような流れで行われるのか?

派遣社員を目指す方に向けて、派遣就業に至るまでの採用プロセスをご紹介します!

読む時間の無い方へ
「顔合わせ」の前には派遣会社の担当者と流れの確認や質問の準備などをしておきましょう。
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目次

派遣先は派遣社員を面接により選考することができない

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企業から直接雇用される場合、転職活動のプロセスにおいて実際に働くことになる企業での面接が行われます。

しかし、派遣社員として就業する場合、派遣先と派遣社員の間で面接が行われることはありません。
派遣先が派遣社員と面接を行うことは、法律上禁止されています。

選考をしてはいけない理由

派遣先による派遣社員の選考は、労働者派遣法の第26条6項により禁止されており、破ってしまうと法律違反になります。

労働者派遣法では、以下のように記載されています。

労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければなりません。

労働者派遣法第26条第7項より抜粋
一般社団法人日本人材派遣協会

このうち、「派遣労働者を特定することを目的とする行為」の一つとして、派遣社員との面接が含まれているのです。

禁止されている選考内容の例

「派遣労働者を特定することを目的とする行為」として禁止されている選考の内容は、面接だけではありません。

◆派遣労働者を特定することを目的とする行為

・事前面接による選考
・履歴書等の提出を求める選考
・若年者に限る選考
・性別を限定した選考
・適性検査による選考

上記5つの選考は、派遣社員の決定プロセスにおいて全て禁止されています。

ただし、紹介予定派遣では面接が行われることが多い

例外として、紹介予定派遣での採用の場合は、面接が行われることが多いです。

紹介予定派遣では、将来的に正社員や契約社員として企業で直接雇用することを想定して採用します。
企業は、正社員・契約社員として直接雇用できる人材かどうかを予めジャッジし、ミスマッチを防ぐ必要があります。

そのため、紹介予定派遣では選考面接や適正検査が行われることが多くなります。

派遣先との「顔合わせ」とは?

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通常の派遣では、派遣先との面接がない代わりに「顔合わせ」と呼ばれる面談が行われます。
「顔合わせ」は正式には「事業者訪問」と呼ばれ、派遣会社によっては「職場見学」と呼ばれることもあります。

派遣先企業からの採用・不採用は、この「顔合わせ」を通して決まります。

顔合わせは、派遣会社の担当者が立ち会い、派遣先企業の担当者と派遣社員とで面談を行います。
派遣先で行うことになる業務内容の説明を受けたり、派遣社員からの質問に答えてもらったりします。

面談が面接と大きく違うのは、選考を目的としていない点です。

面談は、派遣先で行う業務内容と自身のスキルマッチングを確認することが目的です。
派遣先企業は、派遣社員の経歴を把握することで、就業開始後のミスマッチを防ぎたいと考えています。

派遣会社の担当者から自身の長所をアピールしてもらいつつ、自分から伝えたいことがある場合は直接お伝えしましょう。

派遣の顔合わせの流れ

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派遣の顔合わせはどのような流れで行われるのでしょうか。
事前に顔合わせの流れを把握し、当日に備えましょう。

派遣会社のスタッフと合流し事前確認

顔合わせには、派遣会社の担当スタッフも立ち会う必要があります。派遣先企業に向かう前に、派遣会社のスタッフと合流しましょう。
面談開始時刻の15〜20分前に、派遣先企業の最寄り駅や就業場所の近くで待ち合わせすることが多いです。

ここでは、面談の流れの説明やスキルシートの内容確認を行います。
不安な点がある場合は、この段階で派遣会社のスタッフに相談して解消しましょう。

派遣先担当者と面談開始

派遣先企業に到着し、予定時刻になったら、面談がスタートします。
基本的に派遣先との挨拶や最初のやりとりは派遣会社のスタッフ主導で行われるので、担当スタッフの挨拶に続いて印象良く挨拶しましょう。

ただし、担当スタッフによってどのような紹介をしてくれるのかは異なるため、事前に細かな流れまで確認しておくと安心です。

派遣先担当者から業務内容の説明

面談がスタートしたら、派遣先の担当者から説明を受けます。

具体的な業務内容や業務に必要なスキル、職場の環境・人員構成、就業時の服装などについて説明があります。

自分のスキルや経歴の紹介

派遣先担当者からの説明を受けた後、自身の経歴紹介を行います。

まずは派遣会社のスタッフが派遣社員のスキルシートをもとに簡単な紹介を行い、その後派遣社員が自分自身で自己紹介をします。

自分のことを知ってもらうためのわずかな時間となるので、予めどのようなことを伝えたいかある程度まとめておきましょう。

質疑応答

面談の最後は、派遣先担当者からの質問を受けることが多いです。

  • 具体的なスキルに関して(使用できるパソコンソフトなど)
  • 残業が発生する場合の対応可否について
  • 職場環境について認識のすり合わせ(社員の男女比バランスなど)

など、よく聞かれる質問は事前に答えを考えておくのがおすすめです。

また、派遣先に確認しておきたいことがあったら、このタイミングで質問するのが良いでしょう。

顔合わせの終了

ここまでの流れを終えたら、顔合わせは終了です。
きちんと挨拶をし、退室しましょう。

採用結果の連絡

顔合わせ後は、派遣会社から採用可否の連絡が来るのを待ちます。派遣社員から連絡する必要は特にありません。

採用結果が採用でも不採用でも連絡が来ます。晴れて採用となったら、就業開始日を決定します。

顔合わせで質問されること5選

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顔合わせの際に質問されやすいことを5つご紹介します。

これらに関する回答は、スムーズに答えられるよう事前に用意しておきましょう。

どのようなスキルを持っていますか?

派遣先は、就業開始後のミスマッチを防ぐため、面談の段階で業務に必要なスキルを持っているかを把握したいと考えています。

特に、パソコンを使用する仕事では、

  • タイピングスキルはどのくらいか
  • 業務中に使用するソフトを使いこなすスキルがあるか

など、スキル面に関する質問をされることが多いです。

医療や看護など、専門職系の仕事でもスキルに関する質問をされることがあります。

これまでの職歴は?

面談では過去の職歴について質問されることが多いです。
基本的には、派遣先に提出するために準備しているスキルシートの内容に沿ってお伝えすれば問題ありません。

就業していた頃から時間が経っている職場での業務内容や成果に関しては、スムーズに答えられるように振り返っておきましょう。

残業やシフト変更には対応可能?

  • 残業が発生した際にどの程度対応できるか?
  • シフト変更が求められた際、柔軟に対応できるか?

といった勤務シフトに関する質問を受けることがあります。

子育て中のママさんなど、対応を求められても困ってしまう場合には、素直に伝える必要があります。
しかし、特に残業ができない理由がない場合には、対応可能と伝えて大丈夫です。

派遣を選んだ理由は?

雇用形態について、正社員・契約社員やアルバイトではなく派遣を選んだ理由についての質問です。

「子育て中のため、自分のライフスタイルに合わせて勤務条件を選択できる点が魅力的」

「経験が少ない業界への転職のため、派遣社員からスタートして正社員へのステップアップを目指している」

など、自身の状況に応じて派遣社員を選んだ理由をまとめておきましょう。

仕事への意気込みは?

仕事に対するモチベーションを確認される質問です。
就労意欲を見せられる機会なので、好印象を与えられるような回答を用意しましょう。

  • この職場でどのような成長がしたいのか
  • これまでの経歴からどのような点を生かして働けるか
  • 仕事に対する前向きな気持ち

など、明るい印象を持ってもらえるような内容について答えると良いです。

派遣先にすでに派遣会社からのスタッフが派遣されている場合は、派遣会社の担当者がいい印象の回答を教えてくれる場合もあります。
面談の前に事前に確認しておくのがおすすめです。

顔合わせで質問しておくべきこと

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就業開始となる前に、確認しておきたい点がいくつかあります。
顔合わせは派遣先に直接質問できる機会となるので、事前に聞きたいことをまとめておきましょう。

なお、相手に失礼な印象を与えることがないよう、質問は仕事に関する内容のものを用意しましょう。

ここでは具体例として4つの質問をご紹介します。

求められるスキルは?

派遣先で就業することが決まったらどのようなスキルが求められるのかは知っておきたいところです。

スキルに関する質問は、業務へのやる気があると受け取られやすいので、質問したいことが思いつかない際にも使えます。

具体例

「どのようなパソコンソフトを使用しますか?」
「エクセルのスキルはどの程度求められますか?」

1日の業務の流れは?

働きはじめてからどのようなスケジュールで1日が進んでいくのかは、事前に把握しておくと良いでしょう。

ただし、休憩時間が何分取れるのか、どのようなタイミングで何度休めるのか、など、業務と直接関わりのない部分について詳しく聞きすぎようとすると、悪い印象を与えかねません。

具体例

「1日の業務スケジュールはどのような流れとなっていますか?」

忙しい曜日や時期は?

派遣先の忙しい曜日や時期が把握できると、今後のプライベートの予定が立てやすくなります。

ただし、面談の際に細かく聞きすぎると「早く帰りたいのかな」とやる気がない人のように思われてしまいます。

面談で質問する場合は、聞き方に注意しましょう。

具体例

「時期によって繁忙期や閑散期はあるのでしょうか?」
「事前に残業を想定したいのですが、忙しくなりやすい曜日はありますか?」

入社後の流れは?

入社後の流れについては、派遣先の担当者から説明を受ける場合もありますが、説明がなかったら質問をするのが良いでしょう。
より詳しく知りたいポイントについて質問するのもOKです。

具体例

「研修期間はありますか?」
「前任の方からの引き継ぎ期間などは設けられますか?」
「入社後を想定して、入社前にやっておくと良いことはありますか?」

顔合わせで質問してはいけないこと

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派遣社員の雇用主はあくまで派遣会社であり、派遣先企業とは契約関係にありません。
そのため、顔合わせで派遣先担当者に給与や正社員雇用など、雇用契約に関する質問をするのはNGです。

「時給はいくらですか?」
「昇給のための条件は何ですか?」
「将来的に正社員雇用をしてもらえますか?」

など、契約に関する質問をしてはいけません。

契約の詳細が知りたい場合は、顔合わせで派遣先企業に質問するのではなく、派遣会社の担当者に聞きましょう。

顔合わせでいい印象を持たれるには?

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顔合わせの内容によって不採用になることはあまり多くないです。
しかし、顔合わせでいい印象を持たれるに越したことはありません。

顔合わせでいい印象を与えられるように、4つのポイントを意識しましょう。

表情を明るくする

人の印象は第一印象に大きく左右されるため、初めて会った際にどのような表情をしていたかによって相手に与える印象が変わります。

表情が暗い人よりも、表情が明るい人の方が好印象を抱かれやすいので、顔合わせの際には意識的に笑顔でいましょう。

身だしなみを整える

身だしなみが整っていることは、顔合わせだけに限らず、社会人に求められるマナーの一つです。
身だしなみが整っていない状態で顔合わせに向かってしまうと、マイナスイメージを与えやすくなります。

服装や髪型、女性であればメイクなど、最低限の清潔感が与えられるような見た目を意識しましょう。

やる気をアピールする

派遣先企業から「この人はやる気がないな」と判断されてしまうと、当然ながら不採用の可能性は高まります。
せっかくやる気があっても、それが企業側に伝わらなければ悔しい思いをします。

企業側にやる気を伝えられるよう、躊躇せず自分の思いを伝えましょう。

円滑なコミュニケーションを取る

顔合わせでコミュニケーション能力が高いと判断されたら、「一緒に働きやすそう」「職場に馴染んでもらえそう」と好印象を与えることができます。

コミュニケーションに苦手意識がある方でも、丁寧な言葉遣いを意識して会話をするだけで相手に与える印象は大きく変わります。

顔合わせで不採用になる理由

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残念ながら顔合わせで不採用になってしまうケースもあります。
顔合わせ後に不採用となってしまう3つの理由を見ていきましょう。

スキル不足、オーバースペック

派遣先企業が想定している業務スキルを満たしていなかった場合、不採用となってしまいます。
派遣会社内でスキルチェックを行う段階で判断できると良いのですが、顔合わせの際にスキル不足が判明することもあります。

また、オーバースペックが原因で不採用になるケースもあります。
スペックが高すぎて、派遣先企業から扱いづらい・マネジメントがしづらいなどと感じられてしまうのです。

競合他社の候補者を採用した

派遣先企業で顔合わせを行っているのは、1社だけに限りません。
競合他社の派遣会社から顔合わせに来た候補者を採用するケースも当然あります。

採用枠の数は最初から決まっているため、競合が多ければ多いほど不採用になる可能性は高まります。

コミュニケーション能力不足

顔合わせの際に「コミュニケーション能力に欠けている」と判断されてしまうと、不採用になるケースがあります。

コミュニケーション能力といっても、様々な判断基準があり、一つに絞ることはできません。

  • 質問に対する返答が的外れだった
  • 聞いていないことまでベラベラと話していた
  • 適切な敬語が使えず、失礼な言葉遣いだった

など、考えられるNGポイントを振り返り、次の顔合わせに生かしましょう。

顔合わせの前に準備しておくべきこと

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顔合わせに向かう前にできることは予め準備し、不安を少なくすることが大切です。

顔合わせの前に準備すべき4つのポイントをチェックしましょう。

自己紹介の練習

顔合わせでは、簡単な自己紹介を求められるケースが多いです。
派遣先に提出するスキルシートの内容に基づいて、これまでの職歴・アピールポイントなどを伝えられるように用意しましょう。

冗長にならず、伝えたいことをまとめて述べられるように準備が必要です。

想定質問への回答の作成

質疑応答の時間で、派遣先企業からされる質問を事前に想定し、それに対する回答をまとめておくのも重要です。

既にご紹介した「顔合わせで質問されること5選」と、自身の職種・業種で考えられうる質問に対する回答を事前に用意しましょう。

自分がする質問の洗い出し

質疑応答では、派遣先企業から「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いです。
その際、「特にありません」と答えてしまうと悪い印象を与えかねません。

企業側に聞きたいことを事前にピックアップしておくと、当日慌てることなく質問ができます。

当日の服装や持ち物の確認

当日の身だしなみについては事前に決めて準備しましょう。

顔合わせは、初めて派遣先企業の方と会う機会です。好印象を与えられるよう、スーツなどビジネスの場でも問題ない服装で向かうのがおすすめです。

また、当日の忘れ物がないよう、持ち物も前日までにしっかりと確認しておく必要があります。

まとめ

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ここまで、派遣で行われる顔合わせの対策についてお伝えしてきました。

  • 派遣先と派遣社員の間では選考が行われない代わりに、「顔合わせ」と呼ばれる面談がある。
  • 当日までに派遣会社の担当者と準備して、顔合わせに臨む。
  • 顔合わせには流れがあるので、事前に把握しておくことが重要。
  • 顔合わせの質疑応答では、失礼のない質問をしよう。
  • 派遣先からの質問に答えられるよう、回答を準備することも大切。
  • 顔合わせで不採用になる場合もある。

以上のポイントを押さえて、派遣先との顔合わせに備えましょう。

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